私本太平記 12 湊川帖

吉川 英治 完結 全20話 12.0万字 約4時間1分 2013年2月1日 更新

まだ葉ざくらは初々しい。竹窓の内までが、あら壁もむしろも人も、その静かな、さみどりに染まっている。 「…………」 正成はさっきから赤鶴の仕事にしげしげと見とれていた。天野沢の金剛寺前に住んでいる仮面打ちの老人で――越前の遠くから移住してきた者だと、この道にくわしい卯木夫婦から聞い…
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底本: 私本太平記(七)(吉川英治歴史時代文庫、講談社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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