私本太平記 12 湊川帖
まだ葉ざくらは初々しい。竹窓の内までが、あら壁もむしろも人も、その静かな、さみどりに染まっている。 「…………」 正成はさっきから赤鶴の仕事にしげしげと見とれていた。天野沢の金剛寺前に住んでいる仮面打ちの老人で――越前の遠くから移住してきた者だと、この道にくわしい卯木夫婦から聞い…
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- 1 面 8,024字
- 2 別れ霜(1) 5,745字
- 3 別れ霜(2) 3,436字
- 4 献言 6,713字
- 5 桜井の宿(1) 8,889字
- 6 桜井の宿(2) 1,183字
- 7 この半夜(1) 7,144字
- 8 この半夜(2) 2,756字
- 9 日輪分裂(1) 6,745字
- 10 日輪分裂(2) 2,247字
- 11 隣りなき丘(1) 3,397字
- 12 隣りなき丘(2) 5,922字
- 13 七生人間(1) 1.5万字
- 14 霧の中 8,250字
- 15 袖の色 6,914字
- 16 黒い紅葉(1) 5,688字
- 17 黒い紅葉(2) 5,962字
- 18 龍と虎 7,099字
- 19 破局(1) 7,969字
- 20 破局(2) 1,186字