木枯

前田 夕暮 完結 全2話 1,316字 約3分 2025年4月20日 更新

私の追憶のなかで木枯の音がきこえる。木枯の凄まじい音にまじつて、とぎれとぎれに呼ぶ人の声がきこえる。 どうつといふ海嘯のやうな、天も地も吹きとばしさうな風の音が、裏山の方から捲きかへして寄せてくる。と、青竹の数百本、数千本が一時に殺到して、私の寝てゐる上の屋根に掩ひかぶさるやうに…
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底本: 日本の名随筆37 風(作品社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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