風

壺井 栄 完結 全6話 3.9万字 約1時間17分 2022年6月23日 更新

ふたりが世の常の男女らしく動けば、ことは平凡に運んだろうに、おたがいになにかしら少し足りないものがあって、なかなかそこまでゆかなかった。つまりふたりの間には長い年月にわたって手紙のやりとりが続きながら、若い男と女の間にあってしかるべき恋文のやりとりは一度もないという、ふしぎな間が…
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初出 — 「文芸」1954(昭和29)年11月

底本: 現代日本文學大系 59 前田河廣一郎 伊藤永之介 徳永直 壺井榮集(筑摩書房) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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