葦は見ていた

山本 周五郎 完結 全7話 1.8万字 約36分 2022年7月5日 更新

五月はじめの朝四時ごろ、―― 熊井川は濃い霧に掩われていた。まだあたりは薄暗く、どちらを見ても殆んどみとおしはきかない。川岸には葦が茂っていた、葦は岸から川の中まで、川の中の七八間さきまでも生え、それが川上にも川下にも続いている。岸は狭く、すぐ堤に接し、その堤は十尺余りの高さであ…
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これは青空文庫の作品です。著作権の切れた作品を、 読みやすさを確かめるために置いています。 図書カードを見る

初出 — 「週刊朝日」1947(昭和22)年6月22日号

底本: 山本周五郎全集第二十五巻 三十ふり袖・みずぐるま(新潮社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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