我が愛する詩人の伝記

室生 犀星 完結 全22話 11.6万字 約3時間52分 2022年3月26日 更新

明治四十二年三月、北原白秋の処女詩集『邪宗門』が自費出版された。早速私は注文したが、金沢市では一冊きりしかこの『邪宗門』は、本屋の飾り棚にとどいていなかった。当時、北原白秋は二十五歳であり私は二十一歳であった。金沢から二里離れた金石町の裁判所出張所に私は勤め、月給八円を貰っていた…
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初出 — 北原白秋「婦人公論 第四十三巻第一号」1958(昭和33)年1月号

底本: 我が愛する詩人の伝記(中公文庫、中央公論社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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