死線を越えて 01 死線を越えて

賀川 豊彦 完結 全61話 26.7万字 約8時間54分 2022年7月10日 更新

東京芝白金の近郊に谷峡が三つ寄つた所がある。そこは、あちらもこちらも滴る許りの緑翠で飾られて居るので唯谷間の湿つぽい去年の稲の株がまだ覆されて居ない田圃だけに緑がない。 大崎の方に寄つた谷の奥には大きな雲の上に出る様な大杉が幾十本となしに生えて居る。そこは池田侯爵の屋敷である。白…
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初出 — 「改造 第二巻第一号〜第二巻第五号」改造社、1920(大正9)年1月〜5月

底本: 死線を越えて(三部作全一巻)(キリスト新聞社) ※青空文庫の公有作品です。入力・校正は青空文庫の方々によるものです。

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